人間ドックは、いろいろな方法で精密検査を行うものであり、その内容は多岐にわたします。その人が受けたいと思う項目のあるコースにするものですが、医療機関によってやり方や項目などが異なるので、よく下調べをするといいでしょう。通常の日帰りのコースであれば、検尿や検便などを事前にしておき、当日はそれを持参して身体計測などから実施していきます。身長や体重のほかに、最近はメタボ対策として腹囲を測るようになっています。
男性では85cm以上、女性では90cm以上が危険なラインです。次に視力検査や聴力検査を行いますが、肺活量や骨密度を測ることもあります。さらに、血液検査や眼圧、血圧などもはかり、心電図も行います。そして、胃のX線または胃カメラを行ったりして、胃のポリープや腫瘍などの有無などを確認したり、さらには内臓や器官は超音波検査を行ったりして、確認していきます。
その際に、異常が見られることもあります。さらに、女性では子宮がんや乳がんの検査をしていきます。子宮がんは産婦人科、乳がんは外科の医師によって内診や細胞診、マンモグラフィなどを行っていきます。これが一連の人間ドックの流れですが、終了後に医師による検査結果を知らせてもらい、助言をしてもらう健康指導があります。
そこで、異常があった場合にはじっくりと話をして、再検査や治療というステップに進むことになります。人間ドックで異常がなければ、そのまま生活することになります。