人間ドックというのは、あくまでも病気の症状が特にない段階の人が、病気の早期発見や、病気になりやすい身体上のウィークポイントを見出すことを目的として受診するものですので、当人が健康に対して日頃から無頓着であるような場合には、なかなか受診する機会というものは訪れないものです。そのため、人間ドックを受診しなかったばかりに、がんなどの重大な病気を見逃してしまい、当人の後悔と家族・親族の動揺を招いてしまうというケースも少なからずあることでしょう。このようなケースを未然に防ぐためにも、家族などの周囲の人から健康に対する理解をうながすというのが大変重要となってきますが、最近ではそうした試みのひとつとして、人間ドックのギフトカードを、健康に気を遣ってほしい人に対して贈呈するという事例が増えてきています。人間ドックのギフトカードは、関西のとある病院が、心臓病にかかる人を少しでもなくすための取組みとしてはじめたのがきっかけで、今では全国のさまざまな病院がこれにならったギフトカードを発行するようになりました。

例えば、本家本元のギフトカードであれば、通常であれば8万円以上の費用がかかる心臓病の人間ドックを、このギフトカードを提示することによって、心臓CTのみ3万円というかなりの低価格で受診することができるというものです。心筋梗塞による死亡のおそれなどは、特に高齢者にとっては切実な問題であるだけに、さらにこうしたギフトカードの普及が待ちのぞまれるところです。

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