健康診断を受けた経験はほとんどの人があるのではないでしょうか。学校に通ったり、企業で働いている人の場合には年に1回から2回ぐらい健康診断が行われ、ほぼ強制的に検査を受けることになるからです。しかし、人間ドックを受けたことがあるという人は意外に少ないです。そのため、人間ドックを受けたことがない人にとっては健康診断との違いがなかなか見えてきません。
違いを知ることによって興味を持てるようになるかもしれません。人間ドックと健康診断とは定義が異なります。健康診断は法律で必要な項目が決められており、検査項目が少ないのが特徴です。労働安全衛生法で1年ごとに1回以上、定期的に行なうことが義務となっているため、職場や自治体などで定期的に行なわれているのです。
それに対して人間ドックには法的な義務がありません。また、明確な定義がないため、検査項目は場合によって大きく異なるのが特徴です。一般的には健康診断よりも専門的な検査を行うことが多く、種類は多くなります。健康診断よりもより総合的に、精密な検査を受けたい人が受ける検査ということが出来ます。
義務ではないため、保険の対象外となることが多く、全額自己負担となります。健康診断の検査項目を見てみると糖尿病や高脂血症などの生活習慣病に関する検査が中心で、簡単に行なうことが出来る検査が主なものになっています。一人当たりの拘束時間が少なく、大人数を一度に検査できるようになっているのが特徴です。人間ドックの場合は、項目が多く、目的に合わせて選んだり、組み合わせることが可能です。